【ポケモン】サンムーンのストーリーがめっちゃ良かったってことを書きたい

この記事にはポケットモンスター サン・ムーンのネタバレが含まれます!!
未クリアの方が読まれる場合は自己責任でお願い致します。































みなさまこんにちは、Rick/戯念と申します。
小学生の時に初代ポケモンゲームボーイポケット(緑)と一緒に買ってもらってから20年。
つい先日サンムーンをクリアしましたよ。
いやーーーーーーーーーーーーー良いストーリーだった!!
すげえ感動したんで文章にしたいと思います。


一応かんたんなポケモン歴を。
ポケモンは初代をプレイしたあとはしばらくお休みしていましたが、学生のときにHGSSで復帰。その後は出たタイトルは全てプレイ、クリアしてます。
BWからはレーティング対戦にも手を出し始め、鋼統一を使って最高レートは1700ちょいだったと思います。


んで、サンムーンがすげえ良かったって話。
私がサンムーンが良かったって思う点は大まかに2つあって、
・テーマが身近で、ストーリーが手から離れない
・リーリエとハウがいいキャラしてる
って感じのことを書いていきたいと思います。


・テーマが身近で、ストーリーが手から離れない
サンムーンのテーマって「大自然での大冒険」と「家族の絆、家族との付き合い方」の2つだと思うんですけど、これが子供にとってすげえ身近でよかった。
BWからはのテーマは「ポケモンの人権(人権?)、ポケモンとの共存」、XYは「ポケモンとの絆、最終兵器との対決」みたいな感じだったと思うんですけど、そいういう壮大なお話じゃなくて(BWは結論らしい結論出なかったしな)、身近で、実際に向き合わなきゃいけないようなテーマを中心に据えてストーリーを進めてくれたのが良かったですね。

引っ越した先は南国、どんなことが待ってるんだろう・・・みたいなとこで、アローラには島巡りってシステムがあって大人が遊んできてもいいって言うんだぜ!ヒャッホゥ!みたいな。
そりゃ遊びに行くでしょ。

最初はなんか冒険に行く理由が希薄だな、って思ったんですけど、遊びに行っていいって言うから遊びに行く、くらいでいいんですよね。子供の頃って。
なんというか、電車で1駅となりに行ったり、自転車で隣町の本屋に行くのが大冒険だった頃のメンタリティで遊ぶことができました。


そして、家族との絆、家族との付き合い方。
これは誰もが普遍的に持つ問題であり人生のテーマだったりしますね。
そのへんをうまく進めてくれたのがリーリエとハウで、こいつらがまたいいキャラしてるんだ。
次はそのことを書こうと思います。




・リーリエとハウがいいキャラしてる
母子の対立と和解を描いてくれたのがリーリエでした。(グラジオもだけどな)
この子の主人公との対比と、成長していく様の描き方が実に見事でしたね。

主人公はプレイヤーの分身で、まあ普通の子供です。
しかし、プレイヤーは序盤に様々な特別な属性を付与されます。
引っ越してきたばかりのワクワク感。見知らぬ女の子を助ける。島の神に選ばれる。ポケモントレーナーになる。
ゲーム内でプレイヤーはどんどん特別な存在になっていきます。

それに対して、リーリエは、真っ白い服と真っ白い肌、金髪でお人形のような姿で、まあどう見ても特別な存在ですよ。
でも、ポケモンは連れてるけどトレーナーじゃないし、ポケモンも怖いし橋も渡れないし、世間知らずで道によく迷うから一人でどっかに行くのも危なっかしい。そして、普通の女の子のように、オシャレが好き。
リーリエにはどんどん普通っぽい属性が付与されていくんですね。

そんなもんだから、特別っぽいリーリエを普通っぽい主人公が助ける構図ができるわけですね。

そして一緒に冒険することで、リーリエは成長していくわけです。
もうポケモンも怖くない。橋も渡れるし、母親にもしっかりものが言えるようになる。最終的には一人で(正確には母と)、ポケモントレーナーになる夢を抱いて旅立っていきます。
ほしぐもちゃん(ソルガレオ or ルナアーラ)を主人公に預ける時の言動なんて、少女を通り超えて、我が子を心配する母親のようでした。


いやー、普段アイドル育成ゲーとかやってると女の子の成長に弱いわけですよ。
こういう描写ほんとすき。そのカタルシスというか、心を洗われる感じ。
それを導くストーリーの丁寧さ、とても良かったです。

あとリーリエのへなへなZポーズ。あれもいいですね。
かわいいだけじゃなく、「俺のほうがかっこよくできるし!」みたいな気持ちを起こさせるし、ぶっちゃけああいうことやるの恥ずかしいと思うけど、(ゲーム内で)いちばん身近な友達がああいうことやってくれると子供も真似しやすいですよね。Zポーズ。


んでハウ。

こいつは単純にいいキャラしてた。明るいストーリーを牽引するムードメーカーなんだけど、グラジオに対して「あいつ言葉少ないほうがカッコいいと思ってる」とか言ったりして、それがすげえよかった。こいつも見てるとこ見てるんだよなあ。
ノーテンキにみえるけど何も考えてないわけじゃない。むしろ苦悩も多いでしょう。

主にハラのことですね。偉大な祖父をもつと大変だ。このへんも「家族との付き合い方」につながるテーマです。

本編中でハウのハラに対するほんとのとこの心情は明かされませんでした。もしかしたらあれが本心の全てってこともありますね。
まだ殿堂入り後のハウに挑戦してないんでそのへんよく知らないんですが、何かしらあるのかな?
四天王に勝ったってことは当然ハラにも勝ってるわけで、鬼のハラに勝ったことについて何かしらコメントが有ったりするとうれしいですね。楽しみにしてます。


全体的に見て、個人的には「ポケモンが子供(小学生~中学生くらい)の手に返った」って印象を受けました。作り手の、子供に何かしらを感じ取って欲しいっていう願いを感じました。

そういう意味で付け加えるならもう一つ。
道中で出てくる、島巡りをドロップアウトした人たちの存在。これもいい味を出してました。
大人が見ると色々感じ入るものがありますねえ。子供も何か感じてくれるかもしれないし、大人になってからドロップアウトしたスカル団のことを思い出してノスタルジーに浸ってくれるのもいいと思います。


んでもう一つ、子供に返ったとか全く関係ないオッサン視点ですげえ好きなのが、
・オッサンがみんないいキャラしてる
ってこと。

普段のポケモンってオッサンって大抵悪役とかちょっと離れた位置にいること多いですよね。
そうじゃないのは歴代博士とチャンピオン、あと一部のジムリーダーくらいかな(例外も結構いるけど)
悪役はだいたいオッサンだしな。

それに対して、博士なのにマッチョで現役バリバリのククイ博士、老いて益々盛んとも言えるハラ、ニヒルさがありいぶし銀的なクチナシ
アローラのオッサンはそれぞれ、こういうふうに年を取りてえなと思わせる造形で個人的にすげえ好きです。

いままで悪役がオッサンだったのに対して、ここまで書いてきた「家族との付き合い方」ってテーマから、悪役が女性ってことにも説得力があったし、解決も優しいストーリーでした。
優しい世界。






なんかとりとめなく書いてしまいましたが、とにかくサンムーンのストーリーはすげえ感動した。よかった。
願わくば沢山の人にプレイしてもらいたいと思います。
そしてフェスサークルが賑わうといいな!!!!!
(これからフェスサークルレベル上げて厳選環境整えます。。。)


それでは。